とんかつと第九

指揮者になるという志を抱いてロンドンの音大に入った。まずその日にしたことはオーケストラを集めること。とにかく、指揮者の教科書であるベートーヴェンの交響曲全九曲を勉強して指揮しよう。そのためのオケを作るぞ。 音大の練習室の...

ラタトゥイユと親父ギャグ

「フランス料理で食べたいものがあるんだけど、レストランでこれだけ見つからないんだよねー」 ある日、ディエゴの家でそう言った。 ディエゴは、私より40歳も年上の指揮の師匠だが、ほとんど最初っからディエゴだったし、私がフラン...

大切なものは目に見えない

星の王子様と主人公のパイロットが出会う場面、王子様が言います。「羊を描いて」パイロットはいくつかの羊を描くのですが王子様は満足しない。それで、「これが箱だ。この中に羊がいるんだ!」とややキレ気味にこの絵を描くわけですね。...

ガーシュインがシェーンベルクを描く

ラプソディ・イン・ブルーでお馴染みのガーシュインがシェーンベルクを尊敬していた、ということ、ご存知でしたか? シェーンベルクはアメリカに移り住んだのですが、ガーシュインと出会ったのはその頃でしょう。ということはすでにシェ...

クライバーのこと

指揮者カルロス・クライバー。レパートリーを限定して、共演するオケを選んで、公演数を絞って、そんな彼の生き方が素晴らしいと思っていました。 でも、あれだけの才能と、繊細さと、テンペラメントを持っていては、そうやって生きるし...

憶測

(注意:これはあくまでも憶測です!) シンフォニア・コンチェルタンテのヴィオラ・ソロは、モーツァルトが弾いた!? ピアノはもちろんのこと、ヴァイオリンもヴィオラも弾けたモーツァルトは、父親とともにザルツブルクのオーケスト...

モーツァルトの『感染症交響曲』

モーツァルが12歳の時に書いた交響曲のお話をしてみようかと思います。 1767年の出来事です(モーツァルトは1756年生まれ)。 父親レオポルドに連れられて、モーツァルトはお姉さんと共にウィーンに旅行しました。その時に天...