30年の熟練の技

あれは私がちょうどEAVのメンバーの皆さんぐらいの年齢の時でしたか。 初めて神谷が私のコンサートを聴きに来ました。 公演後、楽屋に来た神谷の第一声。 「すごーい! なんで指揮しながらページめくれるの!?」 は? そこです...

楽譜はめくられなければならない

奏者同士の間を1メートル空けること。 そうなのです。ステージ上もディスタンス。 通常弦楽器奏者は2人でひとつの譜面台を使うのですが、EAVでは、1人でひとつの譜面台を使います。 2人でひとつの場合は1人が楽譜をめくります...

今日は珈琲ぶれいく

EAVのコンサートまであと10日となりました。日々の用事と、日々の勉強とに追われて、少々頭が空回りしてきました。そんな時は喫茶店で一息。 緊急事態宣言も明けたので、たまにはこんなジャーナルも良いでしょう? コロナ禍になっ...

型破り

今回演奏するベートーヴェンの作品131は『型破り』な曲です。 7楽章をすべて続けて演奏する。演奏時間40分以上。ベートーヴェンとしてもかなり思い切っています。 『型破り』といえば『第九』も負けてはいません。あの曲は日本で...

緊急事態宣言解除を受けまして

三鷹市芸術文化センターで10月15日に行われるアンサンブル・アール・ヴィヴァン第2回公演は、緊急事態宣言が解除になりましたので、無事に安心してコンサートを行うことができるようになりました。 三鷹は遠くてねえ、という方は検...

もうひとつのレクイエム

アンサンブル・アール・ヴィヴァンは9月27日に日本モーツァルト協会例会に出演しました。非常に手応えのある演奏で、お客様からズシリと重く、とても長い拍手をいただきました。 みんなでアマデウス漬けになった日々。演奏会の日に撮...

ジャンプ台の上

「おはよう。モーツァルトのレクイエム指揮したことある?」 「ロンドンでリハーサルをね」 「今日振れる?」 「今日? どうしたの?」 「指揮者の代役を探してるの。オケはラハティ。引き受ける?」 「わかった。引き受けるよ。」...

Malcom Arnold: Sinfonietta No.2

「マルコム・アーノルドの音楽について教えてください」 インタビューで質問された。フィンランドの街のオーケストラを指揮しに行った時、コンサートの前日に地元の新聞社でインタビューを受けた。同行したのはフィンランド人とは思えな...

クライバー@ロンドン

ロイヤルオペラハウスからカルロス・クライバーに出演の依頼がありました。急遽代役で指揮してほしいというお願いです。 『急遽代役で』というのは、実は、なんとかクライバーに指揮してもらうために音楽業界が思い付いた最終手段でした...